投資のためのデータサイエンス

個人の投資活動に役立つデータ分析にまつわる話題を綴ります。

近隣の新築一戸建て住宅の価格構造の推定

近隣新築住宅が売れ行き不振

7月になり、国税庁から新しい路線価が発表された。また、たまたま最近我が家のすぐ裏手に4棟の新築一戸建て住宅が建設された。しかし販売には相当苦労しているようで、「現地販売会開催中」ののぼりが数週間上がったままになっている。

この物件の販売ウェブサイトを見つけたので、そこに表示されているスペックから、路線価と実際の土地価格のギャップ、建物の平米当りの価格を推測してみることにした。

価格の計算方法と結果

ネット検索してみると、土地の路線価は実売価格の0.8程度、住宅価格は、インフラの工事がどれだけ必要か等によりかなり変動は大きいが、一般的な住宅で坪当り60万円前後のようである。ウェブサイトにあるスペックと上記の数字から計算した結果が以下の表である。「販売価格-土地推定価格」と「坪当たり住宅価格*建坪」がほぼ近い値になった(建物価格は消費税込み)。

この新築一戸建て住宅の路線価は我が家と同じである。自らの不動産を売却することはまずあり得ないが、仮に売ったとしたらどの位の価値があるかが推定できる。もちろんこれは推測計算にすぎないが、不動産についても、普段からこのような相場観と問題意識を持つことは、まがりなりにも不動産経営に関わっている者にとっては重要なことだと思う。