投資のためのデータサイエンス

個人の投資活動に役立つデータ分析にまつわる話題を綴ります。

マクロ環境とミクロ行動(1)+まとめ統計「離散型分布の最尤推定量」

8月19日の当ブログで、マクロ(経済)環境とミクロ行動(起業など)の関連についての問題意識について述べた。その後、ネット上のブログやサイトでいくつか関連した内容の記事を見つけた。

結局起業とは、リスクをとって自らの資金や時間を投資し、金銭的収益や非金銭的便益(仕事のやりがいや社会に貢献しているという充実感など)を得る行為である。極論すればギャンブルのようなものである。そこまで言わなくとも、少なくとも不動産やリスクのある金融商品への投資に近いといえる。敢えて違いを挙げれば、不動産や金融商品への投資で自らできるのはよりよいポートフォリオを組む位で、投資の収益はなるに任せるしかない。それに対して起業は、自らの戦略が事業成績にかなり影響する。ポジティブ思考で突っ走った方がいい結果が得られると書いている論者が多い。実際、客観的成功確率を真剣に考えているような人は起業には向かないであろう。起業を支援する事業者はネガティブなことはもちろん言わず、マクロ的環境についてもほとんど言わない。自らのビジネス拡大にマイナスなことは言わないのは当然である。そんな中で、「起業を考えてる方に知ってて欲しい厳しい5つの現実」という記事は、起業に関するマクロ環境について非常に客観的に書かれている類まれな記事である。

結局、自らの行動の結果についてのリスクを認知して、「自分は分布の上側5%に入れる」ことを裏付ける客観的事実と「自分は絶対に上側5%に入るんだ」という強い信念をもって行動すべし、ということになるであろうか。

以下は上の内容と関係ない統計のまとめである。

離散型分布最尤推定量r2