投資のためのデータサイエンス

個人の投資活動に役立つデータ分析にまつわる話題を綴ります。

知的余生の方法と自分が本当に好きなことの見つけ方

フルタイムで働いている人は、とにかく組織の仕事をこなすのが最優先で、自分が本当に何をやりたいか・何をするのが好きか、ということは脇において過ごしてきた人が多いと思う。定年が近づくと、組織の仕事と関係なくなったらどうやって生きていこうか、ということが頭の片隅に浮かんでくるようになる。

渡部昇一「知的余生の方法」(新潮新書)に以下の記述がある。 ・壮年期に仕事をしているとよく学んでいるように思ってしまうが、仕事中に学んだことが、その会社や地位を離れた途端に、何の役にも立たないことに気づく。 ・自分が興味を持ったものを、毎日毎日、少しずつでもいいから勉強していく。この小さな蓄積が、定年と同時に花開くことにつながるのだろう。 ・仕事で出会ったテーマでもよいし、仕事以外のことでも構わない。自分が一番興味がわくことを見つけることが重要である。私はこれを「内発的興味」と称した。 ・少しでも早く自己の「内発的興味」を発見し、毎日毎日、少しずつでもいいから勉強していくとよい。この小さな積み重ねが、将来、花開くのである。 ・単に興味があるからやる程度では長続きしない。本当に心の底から楽しんでできることでなければ続かない。

しかし、多くのサラリーマンは、とにかく組織の仕事をするのが精一杯で、本当は自分は何をするのが好きなのかがわからない人が多いと思う。

ネットで少し検索してみたら、以下のようなTipsが見つかった。 (1)あなたが大事なお金をついつい使ってしまうものは何ですか? (2)あなたが思わず時間を忘れて没頭してしまうことは何ですか? (3)日常生活の中で、異常にこだわってしまうことは何ですか? (4)たとえお金がもらえなくてもあなたがしたいと思うことは何ですか? (5)絶対失敗しないとしたら、あなたは何がしたいですか? (6)今日、あなたが死ぬとしたら、何がしたいですか? (7)戸外でどんなことをするのが楽しいと思いますか? (8)小さい頃、何をするのが好きだったですか?中学高校の時は?今は?

もちろんこれに関する書籍もある(本田健「大好きなことをやって生きよう」など)。

「毎日が日曜日」「気づいたら一日中テレビの前でリモコン操作」とならないよう、なるべく早いうちから意識的に活動したいものである。