投資のためのデータサイエンス

個人の投資活動に役立つデータ分析にまつわる話題を綴ります。

もっと知る統計:ノンパラメトリック検定問題

統計学において「ノンパラメトリック」とは特定の分布を仮定しないということであるが、どのようなものかはなかなか分かりにくい。

以前に例として取り上げたテストの得点の一部を抜粋し、以下に述べる「中央値の差の検定」を実施してみた。

ノンパラメトリック実例1r1

明らかに英語の得点の方が全体的に高いように見える。一般にノンパラメトリック検定は検出力が低いが、この場合は片側検定なので、有意水準5%では中央値の差はかろうじて有意になる。実務的には、分布の形が特殊であるようだといった特殊な場合以外は、適切な分布を仮定したパラメトリック検定を使うべきであろう。

(文献6)中込照明「ノンパラメトリック統計-原理から実践まで-」EDIXi出版部

ノンパラメトリック検定問題1r2