投資のためのデータサイエンス

個人の投資活動に役立つデータ分析にまつわる話題を綴ります。

mplfinanceライブラリを用いた株価チャートの描画(その4)

前回から少し間が空いてしまいましたが、mplfinaceライブラリによる株価チャートの続きです。mplfinanceでは(株価分析ツールとして)広く使われている移動平均(MA)や出来高を表示することもできます。

まず、必要なライブラリをインポートします。尚、ライブラリmplfinanceインポート時の別名は今回より、一般的に用いられている"mpf"に変更しました。

import pandas as pd
from pandas_datareader import data as pdr
import mplfinance as mpf
import datetime
import yfinance as yf

ここでは、日単位のローソク足を表示し、それに5日,25日,75日の移動平均を重ねて表示しています。尚、移動平均曲線の色はstyle='yahoo'を指定した場合、matplotlibのデフォルトの順番で青,オレンジ,緑となります。

start = "2023-1-1"
end = datetime.date.today()
ticker = "4755.T" # 4755は楽天グループ
yf.pdr_override()
# yahooサイトからデータをダウンロード
df2 = pdr.get_data_yahoo(ticker, start, end)
# 指定可能なtype: 'ohlc'(default), 'candle', 'line', 'renko', 'pnf'
mpf.plot(df2,type='candle', figsize =(16,5), style='yahoo',
          mav=(5,25,75), # 移動平均(色は順に青,オレンジ,緑)
          volume=True, # 出来高
          title = "STOCK PRICE CHART FOR {0}".format(ticker))


さまざまな期間で計算した移動平均を重ね合わせることにより、トレンドの方向性の把握が容易になり、さらに出来高を表示することにより、より市場の状況の理解に役立ちます。