投資のためのデータサイエンス

個人の投資活動に役立つデータ分析にまつわる話題を綴ります。

mplfinanceライブラリを用いた株価チャートの描画(その2)

前回は株価分析のためにmplfinanceというライブラリを用いて株価のチャートを描く方法を述べました。今回は同ライブラリにある補助線をひく機能について述べます。

ここでは、前回紹介したPythonコードが全て実行されていることを前提とします。

まず、グラフのY軸の値を指定して水平線をひくことができます。これは支持線抵抗線をひく時に便利です。

fplt.plot(df,type='ohlc',style='yahoo',figsize =(18,7),
          hlines=dict(hlines=[30900,37450], colors=['g','r'],linestyle='-.'),
          title = "STOCK PRICE CHART FOR {0}".format(ticker))

同様に、グラフのX軸の値(この場合は日付)を指定して垂直線をひくこともできます。ここではその垂直線に幅を持たせて、ある期間をハイライトしています。

fplt.plot(df,type='candle',style='yahoo',figsize =(18,7),
          vlines=dict(vlines='2023-05-15',linewidths=60,alpha=0.4),
          title = "STOCK PRICE CHART FOR {0}".format(ticker))

また、日付および特性値の種類(高値(high)/安値(low)/始値(open)/終値(close))を指定してトレンドラインをひくこともできます。機能的には3つ以上の日付を折れ線状に結ぶラインの表示もできますが、ここでは一般的な上昇トレンドラインのひき方にしたがって、2つの日付の安値の間を結ぶ線をひいています。

# トレンドラインを結ぶ日付の指定
dates = ['2023-04-07','2023-07-10']
# 中間点がある場合の処理
datepairs = [(d1,d2) for d1,d2 in zip(dates,dates[1:])]
# トレンドラインの描画
fplt.plot(df,type='ohlc',style='yahoo',figsize =(18,7),
          tlines=dict(tlines=datepairs,tline_use='low'),
          title = "STOCK PRICE CHART FOR {0}".format(ticker))

このような補助線の描画機能を利用することにより、強力な株価分析ツールとして使えそうです。