前回取り上げた2×2分割表をより一般化したものが、I×J分割表であり、さらにI×J×K分割表といったより高次元の分割表へ拡張される。このような分割表を分析するモデルとしては、以下に述べる「対数線形モデル」がある。私はこのモデルを学生時代に主として勉強していたのだが、将来的にはこのモデル解析はよりポピュラーになると思っていた。しかし、ん十年たった現在においても、このモデルについて書かれた書籍はごくわずかしかない。尚、期待度数の計算について以下に記述がないが、独立性の検定のようなケースでは四則計算で求められるが、ややこしいモデルの場合は反復計算が必要になる。