身近な統計:株価と移動平均
本日のネット記事に、「移動平均線を見ればリーマンショックは回避できた!」というタイトルのものがあり、気になったのでチェックした。当方、米国のある業界の情報収集のモチベーションになるのではと思ってその業界数社の株は持っているが、日本企業の株は持っていない。個人的にリスクの高い投資は避けてきたという面もある。この記事や他の関連する記事を読んで、恥ずかしながら、移動平均を見ることは株価分析の基本であることがわかった。(下の図は日経電子版より引用)
自分の場合、大学で統計学を専攻していたため、「移動平均」という用語は、最初にホワイトノイズの線形結合としての「移動平均過程」として習い、後に、経済時系列において季節変動を除去する手段としての移動平均を学んだという、一般の人とは全く異なる経緯があるためである。株価分析における「移動平均」は、「現時点よりある一定期間前から現時点までの株価の平均」と言う方が適切であろう。上記3つの「移動平均」は原理的には同じものであるが、実務的には分けてとらえた方がいいであろう。